「株初心者向け」実践して始めて気づいたNISAの落とし穴
一般NISAは、年間120万円まで、5年間、株式投資における配当金、売却益が非課税になる優良制度です。素晴らしい制度ですが、積極的に株式投資、NISAを活用したい人ほどハマりやすい落とし穴がありますんで、僕が失敗した2つのことを紹介します、、、
①株主優待に特化した株を買ってしまう
「えっ、なんでダメなの?」
と、お思いでしょう
1年に50万円までとか、貯金代わり程度にNISAで株を買う方は問題ありません
ただ
高配当株で配当金じゃぶじゃぶ欲しい!
5年間毎年限度額120万まで買いたい!NISA+特定口座でもどんどん株式投資するぜ!
っいう方は絶対に手を出してはいけません
なぜなら、NISA最大のメリットである
金融所得課税約20%が0%、非課税になる
が、有効活用できないからです
実際に僕が失敗した事例でいうと
すかいらーく(3197)株価1511円(執筆時点)
優待銘柄として有名で、優待の特集をすれば必ず名前があがる人気っぷり
ガスト等すかいらーくグループで使える食事券が貰えます
去年の秋頃に
コロナ禍で割安と思い、NISAで購入するも
配当利回りは1%以下、、、株価も右肩下がりで売却してもマイナス、マイナスにはそもそも課税されません、、、
約15万円出して、年120万円の枠の10%を使用したのにも関わらずリターンは1年で600円程度
NISAで購入する意味は全くないのです
株主還元として、企業は利益から配当金や優待を出しています
優待に全振りして株主還元をすると、その分配当金が減るのは自明の理
そういう優待特化株は特定口座で購入することをオススメしますね
余談ですが、優待でギフト券やクオカードを出している企業は多く、こういう金券系の優待はかなり嬉しいです。なぜなら優待には課税ができないから。それならわざわざ貴重なNISA枠を使う必要はありません
一般NISAを最大限活かすには
ポートフォリオを
財務健全・経営安定、減配のリスクが低く、配当利回りが4〜5%ある高配当株で
複数の業種の企業に分散するアセットアロケーションで組む
配当金(インカムゲイン)を得つつ、もし株価が上がって、配当金5年分の含み益になったら売却を検討する(キャピタルゲイン)
がベストでしょう(。•̀ᴗ-)✧
急にカタナカ多いな、、、意識高男か?!
②損益通算ができない
NISAの説明、デメリットの話で損益通算ができないことはどこのサイトでも書いてありました
書いてありましたが、実際株を始めてみるまでその意味は十分理解できませんよねぇ
損益通算とは簡単言うと
A社の株で得た5000円の利益(+)と
C社の株で被った5000円の損失(−)を
相殺して±0円の状態にすること
?
なぜ相殺させるのか、初心者の方にはピンと来ないかもしれません
株式を売却して得た利益には約20%の税金が課せられます
これは利益を出す度に取られるのではなく、1年間の総合利益に対して税金が課されます
これが非常に大事で
上記の例で言うと
損益通算があると総合利益が±0円で税金も0円
損益通算がないと
A社の5000円の利益に20%課税され、1000円税金として取られます
つまり税金対策、節税ができる制度なのです
12月になるとよく「損出し」という単語を見聞きします
これは年度末にあたる12月中に含み損を抱えている株式を損切り(売却)してしまい、損失を他の株式で得た利益にぶつけて損益通算し、節税効果を得る為です
持っている株式が、業績悪化で株価が暴落して、このまま保有していても配当金も出ないし、最悪倒産して紙切れになるんじゃ、、、って言うときにスパッと売り払えます
他で利益を出していることが前提になりますがね
この有能な損益通算が
NISAでは使えません!!
元々非課税なんだから当たりまえかもしれませんが、、、
前述したすかいらーく
買ってからずっと含み損状態が続いていました
特定口座の方では有り難い事に大きく利益が出ていたので、本来ならスパッと損切りするところですが
切るに切れない状態に、、、
十数万円も無意味に拘束されている状態
損切りして、違う株に投資した方が何万倍も良いわけです
結局損切りはしたのですが、通算できれば節税にもなったのにと非常に悔しい┐( ˘_˘)┌
それ以来
NISAで株を購入する時は
1円でも安く買うこと意識し、割安といえるまで下落するのを待つ我慢を覚えました(笑)
高値掴みには要要要注意
5年後株価がどうなっているか
一呼吸置いて、納得してから注文ボタンを押しましょ(•‿•)